この記事で取り上げている資格スクエア宅建士講座の情報は2021年度まで販売されていたバージョンに基づいています。
2023年から新たに開講した資格スクエア宅建士講座についての情報は後日改めてお伝えします。しばらくお待ちください。
それまでの間は宅建士が選ぶおすすめ宅建講座ベスト3をご覧いただき、講座の選定に役立てていただければと思います。

宅建試験に一発合格した宅建士Kiryuです。
今回はフォーサイト宅建士講座と資格スクエア宅建士講座を実際に受講した上で徹底比較したいと思います。それぞれの講座の個別のレビュー記事はこちら。


実際に購入・受講することで、2つの講座の良し悪しを誰よりも把握することができました。私の受講経験を活かして、他の誰もできないようなガチな比較をお届けします。
ぜひ参考にしてみてください。
フォーサイト宅建・資格スクエア宅建の比較結果
フォーサイト宅建士講座と資格スクエア宅建士講座を比較した結論を最初にお伝えすると次の2点です。
- フォーサイト宅建士講座のほうが万人向けで、多くの人におすすめできる。迷ったらフォーサイトでOK
- 資格スクエア宅建士講座は他の講座には見られないトガった特色があり、そちらに価値を感じる人は資格スクエアを選ぶと良い
上記の結論は「フォーサイトにあって資格スクエアにないもの」「資格スクエアにあってフォーサイトにないもの」を切り分けていくことで明確になります。
「フォーサイトにあって資格スクエアにないもの」は次の5つです。
- 読みやすいテキスト
- 問題演習機能
- スケジュール自動作成機能
- 教育訓練給付制度
- 全額返金保証制度
「資格スクエアにあってフォーサイトにないもの」は次の3つです。
- AIの予想を取り入れた模試
- 毎月のフォローアップ
- 回数無制限の質問機能
以下で1つずつ見ていきましょう。
フォーサイトにあって資格スクエアにないもの
フォーサイト宅建士講座の受講生は利用できるけど、資格スクエア宅建士講座の受講生は利用できないもの5つを、順番に解説します。
読みやすいテキスト
「フォーサイト宅建士講座にあって資格スクエア宅建士講座に無いもの」の1つめは読みやすいテキストです。
フォーサイト宅建士講座の受講を開始すると、こんな感じのフルカラーテキストを読むことができます。
図表やイラストが豊富に盛り込まれており、宅建試験を攻略するのに必要な知識を身に付けるのに最適なテキストです。講師による講義もテキストに沿って進められていきます。
スマホやタブレットで使える受講生専用アプリ(または専用ウェブサイト)でデジタルテキストを読むこともできて、非常に便利です。
一方、資格スクエア宅建士講座にはテキストがありません。テキストの代わりに、資格スクエアオリジナルのスライド(製本されたもの)が送られてきます。
資格スクエア宅建士講座の講義動画はこのスライドをもとに進んでいきます。
これは私の感想ですが、スライドだけだと物足りなさを感じました。というのもスライドには要点しか書かれておらず、スライドを見たり読んだりしただけでは十分に理解できない(講義を視聴しない限り十分な情報が得られない)ことが多いからです。
他方、フォーサイト宅建士講座の場合はテキストだけを読み進めても学習ができるように構成されており安心感があります。
まとめると、フォーサイト宅建士講座には十分な量の分かりやすいテキストが付属していますが、資格スクエアはそうではありません。なので、もしあなたがテキストを使った学習を想定しているのであれば資格スクエアではなくフォーサイトを選ぶべきです。
フォーサイト宅建士講座のテキストは次の記事でレビューしています。

フォーサイト公式サイトでもテキストの雰囲気を確認できます。
問題演習機能
「フォーサイト宅建士講座にあって資格スクエア宅建士講座に無いもの」の2つめは問題演習機能です。
フォーサイト宅建士講座の問題演習機能は受講生専用アプリ(または専用ウェブサイト)で利用できます。
スマホやタブレットがあればいつでもどこでも問題演習ができて非常に便利です。
以前「おすすめ問題集」の記事の冒頭にも書きましたが、宅建試験は「問題を解く」試験です。
したがって、問題を解く訓練を誰よりも多くやった人が最終的には合格します。そう考えると問題演習ができることは宅建士の通信講座としてはかなり重要なポイントです。
一方、資格スクエア宅建士講座には問題演習機能がありません。代わりに製本された「オリジナル問題集」が提供されます。紙の問題集を使って問題演習をしてね、というのが資格スクエアのスタンスなんです。
確かにオリジナル問題集を使えば問題演習はできるのですが「冊子を持ち運ばなければいけないのが面倒だなあ」と感じます。
それにフォーサイトのeラーニングアプリなら「自動で採点・集計」「自動で回答履歴を記録」といった機能がついていますが、資格スクエアの紙の問題集には当然そういった機能はなく、率直に言って不便です。
まとめると、フォーサイト宅建士講座を受講する場合は時間や場所を問わずスマホを使って手軽に問題演習ができますが、資格スクエア宅建士講座を受講する場合はそうではありません。
以上より、もしあなたがアプリで使える問題演習機能を重視するなら資格スクエアではなくフォーサイトを選ぶべきです。
フォーサイト宅建士講座の問題演習機能については次のeラーニングアプリレビュー記事を読んでいただくとより雰囲気が伝わると思います。

eラーニングの無料体験も可能です。公式サイトからどうぞ。
スケジュール自動作成機能
「フォーサイト宅建士講座にあって資格スクエア宅建士講座に無いもの」の3つめはスケジュール自動作成機能です。
フォーサイト宅建士講座のスケジュール自動作成機能は先ほどから話題に出ている「受講生専用アプリ」(または専用ウェブサイト)に付属しています。こんな感じです。
学習開始日や試験日、1週間のおおよそのスケジュール等を入力することで「いつ何を勉強すればよいのか」をアプリが教えてくれるんです。
「宅建試験を受験することに決めたけど、どのくらいのペースで勉強を進めればいいのかわからない!」という人は多いと思いますが、アプリが指示する通りにやっていけば必要な学習が一通り終わります。すごく便利な機能です。
一方、資格スクエアにはそういう機能がありません。そのため学習スケジュールは基本的に全て自分で考えて組み立てる必要があります。
国家試験の受験経験者など自分のスケジュール作成能力に自信のある人はそれでもいいかもしれませんが、そうでない人にとってはちょっと心細いですね。
まとめると、フォーサイト宅建士講座を受講する場合はアプリが自動的に学習計画を立ててくれるけど、資格スクエア宅建士講座を受講する場合はそういうことはありません。
以上より、もしあなたが学習スケジュールの自動作成機能を利用したいと思うなら、資格スクエアではなくフォーサイトを選ぶべきです。
フォーサイト宅建士講座のスケジュール自動作成機能についても、eラーニングアプリレビュー記事を読んでいただくと、どのような機能なのかがよりつかめると思います。

eラーニングの無料体験も可能です。公式サイトからどうぞ。
教育訓練給付制度
「フォーサイト宅建士講座にあって資格スクエア宅建士講座に無いもの」の4つめは教育訓練給付制度です。
教育訓練給付制度は現在会社に勤めている方や離職後1年以内の方のスキルアップを支援する厚生労働省の制度で、要件を満たすことにより学費の20%をハローワークから支給してもらうことができます。
2021年1月現在、フォーサイト宅建士講座のバリューセット1および2は教育訓練給付制度の対象講座です。
フォーサイトでこの制度を活用する場合、受講にかかる費用を1万円程度おさえることができます。
これに対し、資格スクエア宅建士講座は教育訓練給付制度の対象講座になっていません。国の制度を使って受講料をおさえることができませんので注意しましょう。
まとめると、フォーサイト宅建士講座を利用する場合は教育訓練給付制度の対象講座を受講して学費の支給を受けられることがありますが、資格スクエア宅建士講座の場合そういうことはできません。
以上より、もしあなたが教育訓練給付制度を使いたいと考えている場合はフォーサイト宅建士講座を受講するべきです。
教育訓練給付制度に関するフォーサイトの公式の案内はこちら。
支給を受けるにはいくつかの要件があります。制度を利用する予定の人は必ず公式の案内に目を通すようにしましょう。
全額返金保証制度
「フォーサイト宅建士講座にあって資格スクエア宅建士講座に無いもの」の5つめは全額返金保証制度です。
フォーサイト宅建士講座は対象講座を受講して一定の条件を満たしたにも関わらず不合格となってしまった人を対象に講座の料金を返金するという制度を設けています。
フォーサイトは「自社の教材を使ってしっかり勉強すれば、ほとんどの人が合格できるはずだ」という確固たる自信があるのでしょう。
受講生としても「フォーサイトで一生懸命勉強して、合格したらバンバンザイ」「万が一不合格になったとしても、受講料は返ってくるので金銭的なダメージは避けられる」という、どっちに転んでもありがたいシステムになっています。
一方、資格スクエアには全額返金保証制度はありません。不合格だった場合のリスクは受講生自身が一人で負うということです。
資格スクエアに言わせれば「それが普通でしょ?」というところかもしれません。確かにそうです。とはいえ、受講する側としては「受講生を合格させる自信があるのなら、返金保証があってもいいんじゃない?」というのが本音ですよね。
まとめると、フォーサイト宅建士講座には全額返金保証つきの講座がありますが、資格スクエア宅建士講座にはそういう制度はありません。
以上より、もしあなたが不合格のときの返金保証を望むのであれば、資格スクエアではなくフォーサイトを選ぶべきです。
フォーサイトの全額返金保証制度については全額返金保証の解説記事で詳しくお伝えしています。

合わせて最新情報を公式サイトでチェックしてみてくださいね。
資格スクエアにあってフォーサイトにないもの
次に、資格スクエア宅建士講座の受講生は利用できるけど、フォーサイト宅建士講座の受講生は利用できないもの3つを順番に解説します。
AIの予想を取り入れた模試
「資格スクエア宅建士講座にあってフォーサイト宅建士講座に無いもの」の1つめはAIの予想を取り入れた模試です。
資格スクエアはAIに宅建試験の過去問を学習させて次回の本試験問題を予想させるという取り組みをしています。
この予想模試は「未来問」と呼ばれており、資格スクエア宅建士講座によれば2018年度のカテゴリー的中率は「78%」、2019年度のカテゴリー的中率は「74%」でした。
一方、フォーサイト宅建士講座も模擬試験1回分が教材の中に入っていますが、こちらは人間が作成したものであり、AIが予想したものではありません。また的中率も特に公表されてはいません(予想を主眼に置いた模試ではありませんので、当然といえば当然ですが)。
まとめると、資格スクエア宅建士講座の受講生は試験直前期にAI予想模試を使って対策できますが、フォーサイト宅建士講座の受講生はそういう機会には恵まれないと言えます。
したがって、もしあなたがAIの予想を取り入れた模試を試験対策に取り入れたい場合は資格スクエア宅建士講座を選ぶべきです。
毎月のフォローアップ
「資格スクエア宅建士講座にあってフォーサイト宅建士講座に無いもの」の2つめは毎月のフォローアップです。
資格スクエア宅建士講座のスタンダードプランである「逆算プラン」、またはその上位プランである「逆算プレミアム」を受講すると、次のような受講生支援を受けられます。
厳正な基準により合格したコンサルタントが、毎月フォローアップすることにより、学習計画の進捗確認、具体的な学習指導を行い、受験生の皆様の学習を支えるため、学習継続に不安もつ必要はありません。
宅建試験合格のコンサルタントが毎月進捗を確認してくれるという内容です。コンサルの際は困っていることがあれば相談できますし、月1回のチェックが入ると思えば緊張感を持って学習できるでしょう。
対照的に、フォーサイト宅建士講座にはこういった受講生個別コンサルのようなサービスはありません。というより宅建試験の通信講座で「講座所属のコンサルタントと受講生がやり取りできるサービス」を展開しているところは資格スクエア以外には見当たらない、といったほうが正確かなと思います。
まとめると、資格スクエア宅建士講座の受講生は専門のコンサルタントとやり取りする機会を持てますが、フォーサイト宅建士講座の受講生はそういった機会は得られません。
したがって、もしあなたがこういった個別指導の機会を得たいと願うなら資格スクエア宅建士講座を選ぶべきです。
資格スクエア宅建士講座は2021年度より「逆算思考の宅建士合格術」という学習サービスにリニューアルしたのですが、上で紹介した「フォローアップ」はこのリニューアルにともなって導入されました。
「逆算思考の宅建士合格術」の公式ページはこちら。
回数無制限の質問機能
「資格スクエア宅建士講座にあってフォーサイト宅建士講座に無いもの」の3つめは回数無制限の質問機能です。
資格スクエア宅建士講座では2021年度より質問機能が導入されました。
講義を見ながら、また、問題を解きながら、分からない点があればすぐに質問できます。視聴期間中であれば、質問の回数に制限はありませんので、分からない点があれば、その都度質問してください。
何回でも質問してOKなので、疑問点が出てくるたびに迷わず質問できます。自分で調べたり考えたりする時間をグッと減らせるので、忙しい人には特に嬉しい機能でしょう。
他方、フォーサイト宅建士講座は一定回数までは無料で質問できますが、指定の回数を超えて質問する場合は1回あたり500円ほどの追加料金を支払う必要があります。宅建は難しそうだから質問をたくさんしたい…と考えている人には使いにくいシステムかもしれません。
以上をまとめると、資格スクエア宅建士講座には回数無制限の質問機能がありますが、フォーサイト宅建士講座に備わっている質問機能はもっと限定的なものです。
ためらうことなく何度も質問したいと考えている方は資格スクエア宅建士講座を選ぶべきです。
比較のまとめ
ここまで「一方の講座にはあるが他方の講座には無いもの」を見てきました。もう1度復習すると以下の通りです。
- 読みやすいテキスト
- 問題演習機能
- スケジュール自動作成機能
- 教育訓練給付制度
- 全額返金保証制度
- AIの予想を取り入れた模試
- 毎月のフォローアップ
- 回数無制限の質問機能
上記を比べてみるとフォーサイト宅建士講座のほうが一般的な受講生に求められるものを備えていると感じます。
多くの人は「読みやすいテキスト」や「問題演習機能」を使って勉強したいと思うものです。また、スケジュール自動作成機能があるのならそれを使って進捗を管理したいと考える人は多いでしょう。
さらに教育訓練給付制度や全額返金保証制度が使えるならば使って、学費をおさえたいと思うのも自然だと思います。
一方で資格スクエア宅建士講座にはそういった「多くの人が求めるもの」は残念ながら無く、代わりに少数の人がぜひ欲しがるものを備えていると感じます。
模擬試験が欲しい人は多いと思いますが「AIが予想した模試をぜひ解きたい」と考える人はごく一部でしょう(とはいえ、そういう人がいることも事実)。
また毎月のフォローアップや質問回数無制限というのも、「ぜひそういう頼れる機能を利用したい」と考える人はそれほど多くないはずです(とはいえ、それらを望む人がいることも事実)。
以上のことから、フォーサイト宅建士講座は万人向けであり「迷ったらこちらを選んでおけば問題無い」といういわば無難な選択肢となっています。
これに対し、資格スクエア宅建士講座は「この講座のこの機能こそ自分が求めていたもので、ぜひ欲しいんだ!」と感じる少数の人が採るべき選択肢です。
あなた自身がどちらに当てはまるかを検討していただくと、おのずと選ぶべき講座が決まるかなと思います。
両講座の機能・プラン・価格について
今回はフォーサイト宅建士講座と資格スクエア宅建士講座の機能を比較してきましたが、厳密に言うと「選択するプランによって機能がついていたり、いなかったりする」ので注意してほしいです。
以下、今回紹介した機能とプランおよび価格を一覧表にしておきますのぜ、ぜひ参考にしてください。
※2021年4月時点の情報です。
※価格は税込で表記しています。
読みやすい テキスト | 問題演習 機能 | スケジュール 自動作成機能 | 教育訓練 給付制度 | 全額返金 保証制度 | |
---|---|---|---|---|---|
バリューセット1 59,800円 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
バリューセット2 68,800円 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
バリューセット3 81,800円 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
AIによる 予想模試 | 毎月の フォローアップ | 回数無制限 質問機能 | |
---|---|---|---|
独学プラン 107,800円 | ○ | × | × |
逆算プラン 151,800円 | ○ | ○ | ○ |
逆算プレミアム 195,800円 | ○ | ○ | ○ |
この記事のまとめ
今回は「フォーサイト宅建士講座と資格スクエア宅建士講座を両方とも受講して比較した結果」をお伝えしました。結論だけをもう1度復習すると次の通りです。
- フォーサイト宅建士講座のほうが万人向けで、多くの人におすすめできる。迷ったらフォーサイトでOK
- 資格スクエア宅建士講座は他の講座には見られないトガった特色があり、そちらに価値を感じる人は資格スクエアを選ぶと良い
私自身は自腹で両講座を購入し受講して上記の結論を得ました。ただこれはあくまで私個人の判断なので参考程度にとどめていただければと思います。
あなたはあなた自身の体験に基づいて講座を選ぶのが一番です。それができるように、フォーサイトも資格スクエアも、「無料お試し」を用意しています。
無料お試しで2つの講座を体験すれば、どちらがあなたに合った講座なのか、より明確に分かるはずです。宅建試験合格に向けて少しずつ行動を起こすという意味でも、ぜひ利用しましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。



